[谷blog] 

物と輪郭



「輪郭線」




その物の輪郭を表す線。

ミッ〇ィーちゃんは線によって形が表現されています。

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当たり前のように黒い線で描かれる「輪郭」



でもふと立ち止まって考えてみたときに

実際の物の輪郭は黒くない。

(ミッ〇ィー批判ではないので悪しからず。。)



目を凝らして見てみると

物の端っこは陰がついていたり、

光が当たって明るかったり

その部分の明暗があるだけです。

そしてその周りには空間が広がっている。

つまり、現実世界の3次元で物を見るとき、

輪郭には実際は「線」はありません。



物の立体が

奥や裏に回り込んでいるものを

一旦は線として描く。

絵を描くときに

鉛筆やボールペンやマジックで描く

あの「線」は

立体の回り込んだ部分を表すための

架空の概念の線

もしくは

物事の抽象化の表現ということになります。



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輪郭線は物の形を捉えることはできても

その物自体を表すことはできない。



ヘルマン・ヘッセが著書「シッダールタ」に書いていた

「この世に実物以上の実物はない!」

という言葉にも通ずるところかもしれません。



家づくりの計画中は

空間も抽象化された線の構成ではなく、

実物の立体が組み合わさってできている

ということを考えたい。



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↑輪郭線で描いているのでこれは空間の単純化



建築の勉強は
図面を眺めるだけではなく
写真を眺めるだけでもなく
空間(実物)を実際に見て、
感じなければならないと感じます。


by vegablog | 2018-04-28 19:12 | [谷blog]  | Comments(0)