[谷blog] 

家と線

中学の時でしょうか。

数学の授業で疑問に思ったことがあります。

「点と点を結んだ幅を持たない線を線分と言います。」

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と先生はこんな説明をしながら黒板に図を描きました。




うーむ。




この線は幅を持っていますよね。

というよりも

私たちが普段描いている「線」というものは「面」ではないのか。

すぐに中学生(だったはず)の私は想像しました。

線分の端っこの部分を。

先生の図の端っこを拡大するとこう。

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なるほど。

やはり長い「面」を描いています。

さらに言えば「点」も面です。

じゃあ生徒に説明するために

先生はそんな風に言っているんだ、と一人うなずきました。




そう、僕たちが絵に描いている線は実際には面です。

幅を持った細い細い「面」

0.35のシャープペンシルの芯

を使ったとしても。

拡大図はこう。

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0.35の幅を持った「面」です!
すごい!



この小さな時の記憶が

家と関係あるのかというと、

私はあると思っています。



家をすっきりと設計するために

考えるべきこと。

見えない線を揃えることが

空間をすっきりとさせるためには

大事です。



つまり点と点を通る

見えない直線を揃えていくこと。

すっきりした家は

あらゆる見えない直線が

重なっています。

ちゃんと考えていくと、

見えない直線は

たくさんの2点を結んでくれます。

見えない直線が

何本も何方向も

重なっていくと

はっとするほど壁がすっきりきれいになります。



ほんとにそうか、

ベガハウスの建物に来て、

よくよく家を眺めてみてください。

目を細めると

見えない線が

たくさん見えてきますよ。


僕は目が細いので、

細める必要はないですが。笑



Commented by 長田エーランチ at 2018-03-12 16:39 x
面白いはなしでした。
Commented by vegablog at 2018-03-13 06:55
小さな時の記憶です。
でも、本当の直線は幅を持たない→見えないはず→見えないのが本当の直線。
誌面や資料をまとめるときや写真を撮るときにこのようなことを感じたことはないですか?私は三次元の空間でも二次元の紙の上でもこのようなことを感じます。
見えない線を見てみると、余白がきれいに浮かび上がってくる気がします。というよりずれて余白が図に攻め込まれているといると違和感があります。とにかく目を細めるのが私の中でのコツ。笑
by vegablog | 2018-03-11 07:01 | [谷blog]  | Comments(2)