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G2「轆轤」(ろくろ)

こんばんわ、G2ブログ担当の中村です。
G2の活動の中に職人の発掘もございます。
今日は川辺の彫刻、木工職人のもとへ訪ねてから実際住宅の一部に仕上がるまでをご紹介します。

そもそも川辺の彫刻職人に出会えたのは、同市の川辺仏壇の漆職人を通じての紹介でした。
漆職人とは薩摩川内市の旧ショーホームで仕事をして頂いたのが始まりで、
その後家具デザイナーの村澤一晃氏をご案内したりと、いいお付き合いをさせていただいています。
その後村澤氏とのG2が本格始動し、「見栄えのよい物干し金物も作りたいよね」というところから、
村澤さんが考えてこられたものが木を円錐型に加工したもの。
これは木造住宅ではなかなか加工するることのない形、もちろんできる人も知らないが、
作るのであれば地元の職人さんと作りたい。
と、いう思いから川辺仏壇の漆職人に相談したところ、轆轤(ろくろ)をひける職人をご紹介いただきました。
さっそくアポを取り、お伺いしてみると、工房にあるたくさんの機械の奥、
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明るい窓際に位置する轆轤をひく機械のもとへ案内してもらいました。
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職人へさっそくテーブル工房kikiさんから分けて頂いた無垢のウォルナットと、村澤氏から送られてきた図面をお渡しし、
試作に挑戦した頂いただきました。
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どんどん削られ、形が変わっていくウォルナットの塊が、図面の通りになっていき、できていく工程がわかりやすく、楽しかったです。
小さい頃親と熊本へコマを作る職人のところに行ったのを思い出したことが、ワクワクした理由だとあとから気づきました。

あいにく、物干しは商品開発中なので、図面や仕上がりはお見せできませんが、ここからが、私の図々しいところ。
あの、、こんなのできますか?」
と工房で見せたものは木の栓のようなもの。
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先月お引渡ししたU様に、階段引き戸に子供の転落防止用の鍵がほしいとい要望をいただいていたので、
轆轤の職人に作ってもらう前提で事前にスケッチをお越し、お伺いする日を楽しみにしていました。
また先ほどと同じように手慣れた手つきであっという間に仕上げてくださり、
その日はお礼を伝え、工房を後にしました。
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翌日、作っていただいた木の栓を自分で磨き上げ、芯をドリルでくりぬき、革ひもを通しました。
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革ひもの結び目が木の中に入り込み、まるで木から革ひもが生えたようなディテールもこだわりのポイントです。
いざU様宅へ木の栓を自慢げに持っていき、引き戸の笠木に穴をあけ、磨かれたウォルナットを建具に取り付け、
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先ほど開けた笠木にスッと差し込み、鍵の完成です。
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U様の奥様にこの木の栓が仕上がるまでのエピソードをご説明し、今回の任務を完了しました。
G2の商品開発を通じて、今まで知りえなかった技術ややる気のある職人さんにであることに感謝です。
by vegablog | 2013-06-28 22:04

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