スケッチが形に#23
2012年 12月 15日
中村です。こんにちは。もう今年も残すところあとわずかですね。
皆様、薩摩川内市ショーホームはご見学いただけましたでしょうか?
今回のショーホームでは天窓に引戸を仕込んでおります。
スケッチの様に中二階の書斎へ上る階段上に天窓を設け、階段から建具が開閉ができるというものです。
なぜ建具を設けたかというと、今回のショーホームの屋根勾配(屋根の角度)が緩やかだったため、
真夏の直射日光がまともに室内に落ちてしまうので建具で光の
コントロールができたらいいのではと考えたのです。
これで光はコントロールできそうです。残すは建具のデザインをどのようにするか。
当初は障子を予定していたのですが、天窓のガラスが開閉可能にしたので
せっかくなら建具を閉めていても風が抜けるものがいいのではと次第に思うようになり、
前から使ってみたかった竹を用いて作ろう!ということに。
鹿児島は竹の産地、そしてだいぶ減っているそうですが竹かごを編める職人もいます。
これはぜひ地産地消作れたらと思い、いざ竹職人に会いに。
入来に工場を構える「八木竹工業」さん。
3代目の八木さんに竹の加工や性質、鹿児島のモウソウダケを使った柾目に木取をしたものや、
初代祖父の作品までご丁寧に説明してくださいました。
事前に建具框を作っていたので、竹かごなど製品になったものを建具に当てて
光にかざして透け具合を実験した結果、モウソウダケを柾目に木取したものが
竹の繊維が透けてきれいだということが分かり、今回はそちらを使用させていただくことに。
仕上がりがこちら。
撮影が先日だったので、夏にならないと竹の正確な透け具合は確認できませんが、
見栄えも民芸調になりすぎず、きれいに納まったかなと思います。
竹網に横2本ラインが見えるのは八木さんが竹の節をそろえてくれたためです。
竹を用いたことで、日の光を柔らかくさえぎり、風は通すという目的も達成できました。
私たちは住宅を作るにおいて鹿児島らしい伝統工芸、素材、風土を生かして
オリジナリティあふれるものを作っていきたいものです。
次回は漆の床をご紹介します。
皆様、薩摩川内市ショーホームはご見学いただけましたでしょうか?
今回のショーホームでは天窓に引戸を仕込んでおります。
スケッチの様に中二階の書斎へ上る階段上に天窓を設け、階段から建具が開閉ができるというものです。
なぜ建具を設けたかというと、今回のショーホームの屋根勾配(屋根の角度)が緩やかだったため、
真夏の直射日光がまともに室内に落ちてしまうので建具で光の
コントロールができたらいいのではと考えたのです。
これで光はコントロールできそうです。残すは建具のデザインをどのようにするか。
当初は障子を予定していたのですが、天窓のガラスが開閉可能にしたので
せっかくなら建具を閉めていても風が抜けるものがいいのではと次第に思うようになり、
前から使ってみたかった竹を用いて作ろう!ということに。
鹿児島は竹の産地、そしてだいぶ減っているそうですが竹かごを編める職人もいます。
これはぜひ地産地消作れたらと思い、いざ竹職人に会いに。
入来に工場を構える「八木竹工業」さん。
3代目の八木さんに竹の加工や性質、鹿児島のモウソウダケを使った柾目に木取をしたものや、
初代祖父の作品までご丁寧に説明してくださいました。
事前に建具框を作っていたので、竹かごなど製品になったものを建具に当てて
光にかざして透け具合を実験した結果、モウソウダケを柾目に木取したものが
竹の繊維が透けてきれいだということが分かり、今回はそちらを使用させていただくことに。
仕上がりがこちら。
撮影が先日だったので、夏にならないと竹の正確な透け具合は確認できませんが、
見栄えも民芸調になりすぎず、きれいに納まったかなと思います。
竹網に横2本ラインが見えるのは八木さんが竹の節をそろえてくれたためです。
竹を用いたことで、日の光を柔らかくさえぎり、風は通すという目的も達成できました。
私たちは住宅を作るにおいて鹿児島らしい伝統工芸、素材、風土を生かして
オリジナリティあふれるものを作っていきたいものです。
次回は漆の床をご紹介します。
by vegablog
| 2012-12-15 07:09